なるように生きる。

日常生活の中で感じた事や、思った事をのんびり綴るブログです。

文明の利器が動かぬ闇では、人は無力なのだな。

先日、何でもない日常がとても有難い事だと思える出来事があった。
今月の23日の夜から24日のお昼頃まで、わが家は停電してしまったのだ。


何でもないいつもの事、父は夜ご飯後こたつでうたた寝、姉は趣味の小物作り、私はぼーっとテレビを眺めていた。
そこに風呂から上がった母が自分の所定の席に腰掛け、ドライヤーで髪を乾かし始めた瞬間、真っ暗になった。


事態を把握して、母はパニック状態になり、私や姉は思案した。

どうやら、停電しているのはわが家だけらしい事。
なかなか復旧しないので、父の手を借りる必要性があるという事。


寝起きの父はものすごく機嫌が悪い。
だけど、今は初冬である。
このままでいるのは健康上よろしくない。




案の定、睡眠を阻害された父は不機嫌だった。

私が住んでる家は、庭を挟むように建っている建物を経由する形で電気が通っている。
だから、電気に関する以上は建物のブレーカーを操作すれば分かる、らしい。

父が調べ、私も横で様子を見ていたのだけど、建物自体は電気は生きていて普通に灯りもつくようだった。

ブレーカーを操作するたびに茶の間内にて、ブツっと音が鳴るだけで暗闇に変化はない。

延長コードにタコ足しまくったからおかしくなったのかなー、と慌てて外してみるものの現状維持。
母は相変わらずパニック状態で、父は庭向かいの建物と茶の間を行ったり来たりしていたように思う。


そんな私はお湯が冷めない内にと、風呂に入っていた。
呑気だと云われるかもしれないが、暗闇の中で人間ができる事などそんなにないと私は思っている。


父は何とかしようとしているし、私は私で仕事に備えて身綺麗にしてたいと思ったし、何よりこの夜はとても寒かったので温まりたかったのだ。
母みたいにパニくってても、どうにかなる訳でもないし。

とりあえずお米といで予約しかけなくて良いんだ。
温まって、さっさと寝て朝を待とうと思った。





そして寝る間際に知った事なのだけど、二階の父母が寝室として使ってる部屋と、父の書斎(という名の物置)は電気がつくという事実が。

業者さんを呼んで、家の通電異常を調べて貰う事を決めてそのまま就寝。








東日本大震災以来の真っ暗闇で朝を待つ事となったのでした。
ライフラインを断たれると、人って何もできないよね。